最近流行りの「ウォールトランポリン」って知ってますか?
今回はトランポリンの脱初心者シリーズということで、ウォールトランポリン(壁登り)を練習するために必須のスキル、背落ち(せおち)をご紹介しようと思います。
英語だと、Backdrop(バックドロップ)です。
この他にも、ここからトランポリンの5つの基礎技もチェックしてみてください。
少し前に「世界の果てまでイッテQ」でみやぞんがチャレンジしていた、ウォールトランポリンにも通じる大事な技ですね。
関連記事>>>【図解トランポリン】初心者のワタシはどんな技を練習すれば良いの?
もくじ
背落ちは、足から跳んでその名の通り背中から落ちて、また足で跳べるようにします。
バック(背中)ドロップ(落ちる)です。
膝落ち・腰落ちに比べてさらに落下感が強く感じられます。
顔とベッドが近くなりますので、地面でコケるのにも近い恐怖感を感じるかもしれません。
しかも、上を向いていてトランポリンが見えないという怖さもあります。
トランポリンに慣れていく過程で、少しずつ覚えて行きたいかもしれませんが、中途半端にやると上手くいかない技なので思い切りも必要だったりします。
動画をどうぞ。
トップクラスの選手が、背落ちの応用を実施するとこのような感じになります。右側の緑色の選手で、メリハリがあるし身体がピンと伸びていますね。
#2018トランポリン世界代表選考会 本日予選!練習が始まっています! pic.twitter.com/NUr51e1UCa
— 日本体操協会 – 体操ニッポン (Japan Gymnastics Association) (@GymnasticsJapan) June 29, 2018
腰落ちの時には肘(ヒジ)に注意していました。
背落ちでは手を伸ばしてトランポリンをつく場面はあまりないですね。
しかし、背落ちでは首に気をつけておかないと多少のダメージを受けるかもしれません。
軽いムチウチ気味になる可能性があります。
首が揺さぶられないようにする対策としては、背落ちをするときに首を前側に曲げておいておヘソを見ておくようにしておくと良いと思います。
高さを出すと首への衝撃も強くなるので、低めのジャンプで練習しましょう。
落下する感覚が怖いのであれば足でジャンプして背落ちになるのではなく、背中で倒れたところから跳ねる練習をするのも良いかもしれません。
トランポリンに仰向けになった状態から、(のたうち回って)何とか立ち上がるまでを練習してみましょう。
腹筋がバキバキに鍛えられると思います 笑
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次に、イラストでポイントを示します。
膝落ちと腰落ちでは、上半身をうまく使ってバネの力をもらっていました。
ですが、背中ではそれが使えないので難しく感じるかもしれません。
トランポリンをやったことがない人でも、膝から落ちる・お尻から落ちるのはイメージできると思います。
ですが背中って広いので1点決めて、と言っても人それぞれの可能性があります。
上手く肩甲骨の間くらいからトランポリンに落ちれば、そのあと立ちやすくなると思います。
この時に腕はバランスをとるか、お腹側でギュッとしておきましょう。
首に近くても、腰に近くても上手く立てません。
私はドラゴンボールで悟空が着ている道着をイメージして、マル悟から落ちていくイメージでやっています。
そして、背中で跳ねた後に何もしなくても立てるわけではないので、足にも意識を向けます。
マット運動で、前方展開・ハンドスプリングや首跳ね起きができる方はそれと似た動きで良いと思います。
背中で跳ねた直後に足を下に降ろすような動きをすれば、反対に身体が起きてきて立てるようになります。
高さを出すには、背中で落ちた後、足を上に蹴り上げるような動きをしてバネの力をもらう必要があります。
これは各自で練習を繰り返す必要があると思います。
この辺の動きがすぐにできたみやぞんさんはすごい身体能力だと思います。
下のイラストのように、上手く身体をコントロールできなくて、あるいは少しビビって腰から行ってしまうと上手く起きられません。
腰を支点として足側と頭側にそれぞれ下向きに力がかかるので、3点曲げのような力を身体に受けてしまいます。
重力とバネの力で身体が伸ばされるので、腹筋に凄い負荷がかかります。
私は腹筋ってなかなか筋肉痛にならないのですが、これを練習していた頃が一番ひどかった思い出があります。
また、この動きは腰落ちの時にもなる可能性があります。
腰落ちと言いながら、上半身を後ろに倒し過ぎると跳ねないので立てません。
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実は、背落ちはバッヂテストの5級から1級に出てきません。
実はちょっと難しい技になってきます。軽く試してできそうな方は良いですが、難しそうだと感じたら先に他の技の練習をしましょう。
5級 | 4級 | 3級 | 2級 | 1級 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 腰落ち | 腰落ち | 腰落ち | 1/2捻り 腰落ち | 1回捻り 腰落ち |
2 | 膝落ち | よつんばい 落ち | 腹落ち | スイブル ヒップス | スイブル ヒップス |
3 | 1/2捻り 腰落ち | 腹落ち | 立つ | 腹落ち | 1/2捻り 立つ |
4 | 立つ | 膝落ち | 閉脚跳び | 腹落ち | 開脚跳び |
5 | 1/2捻り 跳び | 立つ | よつんばい 落ち | 立つ | 1/2捻り 腹落ち |
6 | 抱え跳び | 開脚跳び | 腰落ち | 閉脚跳び | ターン テーブル |
7 | 腰落ち | 腰落ち | 1/2捻り 腹落ち | 腹落ち | 立つ |
8 | 1/2捻り 膝落ち | 1/2捻り よつんばい | 立つ | 腰落ち | 抱え跳び |
9 | 腰落ち | 1/2捻り 腰落ち | 開脚跳び | ローラー | 1回捻り跳び |
10 | 立つ | 立つ | 1回捻り 跳び | 立つ | 反動閉脚跳び |
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ここからは初心者から少しだけレベルが上がった技も合わせて載せていきます。
トランポリンに慣れていない方は無理して怪我をしない様にしてください。
背中から落ちますが、後ろを向いて立ちます。
さらに、1回ひねりすることも出来ますよ。
さらに、動画では 背落ち→ひねって背落ち も含まれています。
背落ちから立たないで、ずっと背落ちします。
見た目は結構地味な動きですが、これが驚くほど腹筋に効きます。
腹筋をバッキバキにしてシックスパックを手に入れたい方も、邪魔な脂肪をスッキリさせたい方も一度試してみると良いと思います。
また、普通の背落ちで立位から倒れるのが怖く感じる方は、倒れた状態から立ち上がるのを先に練習すると良いかもしれません。
背落ちの瞬間、足を下に蹴り降ろすと立ちますが、足を少し上に蹴ると立たなくなります。
動画にもありますが、できるようになった方はさらに1回→2回→・・・と捻ってもOKです。
背落ちの瞬間、足を後ろに蹴ると後ろに回ります。プルオーバーです。
バック(後宙・バク宙)の導入で、後ろに回る感覚が練習できます。
最初は、空中で体育座り(三角座り)の姿勢をとって、トランポリンに腰〜背中から落ちることで回ることもできます。
回る感覚がないと最初は怖いと思いますが、慣れるとどんどん楽しくなってきます。
あと、後ろに動いてしまいますので、トランポリンのやや前側から開始します。
動画には、背落ちから腹落ちも含まれます。
背落ちから、高さを出すと同時に前に回るように蹴ると前に回れます。
前宙もバク宙もある程度できるようになってからの技ですね。
前に動いてしまいガチな方は、トランポリンのやや後ろ側から開始しましょう。
トランポリンで背落ちをした後に起き上がって足で立ったり、そのまま腹落ち(背落ちから前に回転して腹落ち)する時の切り返しの動きは、器械体操的には次の動きの要素を持っていると思われます。
なので上の3つの技を覚えたい方は、トランポリンで背落ちから腹落ちの練習をすると覚えられる可能性があります。
トランポリン脱初心者シリーズの方々だとトカチェフには縁がないとしてもハンドスプリングなどは覚えたい方もいると思います。
ウォールトランポリンを練習したい方、背落ちは危なげなく自在に出来るようになりましたか?
出来る!と思える方はどんどん練習してみましょう。
動画的にはYoutubeでたくさん見つかります。
皆さん、自分の限界という壁を乗り越えるために頑張っていらっしゃいます!
きっと、普通の背落ちをマスターする中で、幾多の筋肉痛に打ち克ってきた方々が多いと思います。
普通の背落ちと違って、壁に近づくようにトランポリンを跳ぶ必要があります。これが大事!
コツが掴めず最初に悩むところかと思います。
まずはたくさん跳んだだけレベルは上がると思いますので、練習していきましょう。
ウォールトランポリンを実際にやってみると、壁の素材にもよるんですが、靴下だと滑ってしまうんですよね。
しかも、ウォールトランポリンって正式な競技でもないので公式のシューズみたいなのがないんです。
海外では レスリングシューズ を使ってる人もいるそうです。
が、ちょっと高い気もします。
そんな時に試してみたのが マリンシューズ です。半額以下で買えるかも。
公式のシューズは無いので壁で滑らなければ良いのですが、一番に考慮すべきはトランポリンを傷つけないことですね。
靴の下がトゲトゲしいのは良くないです。
ペタンとしたもので、なおかつマリンシューズのように滑らずに軽いものが良いと思います。
ということで、トランポリンの背落ちについて図解してきました。
背落ちくらいになると、膝落ちや腰落ちに比べて発展技が増えてきます。
今後、技のバリエーションを出していくために、しっかり覚えたい技だと思います。
ウォールトランポリンをやってみたい方にも必須な基礎技ですね。
以上、背落ちの紹介でした。
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