価格ドットコムを使っていると、欲しいものの価格が簡単に調べられて、一番安いサイトにたどり着けますよね。
でも、もし最安値のサイトがAmazonなどではなくて使いづらいサイトだったらいかがでしょうか?
AmazonならAmazonで、統一していれば会員登録やメールアドレスの入力が不要になってネット上での購入手続きが簡単にできて便利です。
ユーザビリティが違いますよね。
これからの時代、お店で現金で購入するのと同じくらいにオンラインでの購入が簡単になっていくと予想されますが、今回はその裏でどんな工夫が繰り広げられているかのお話です。
そして、WEBサイトを管理している皆さんは、ユーザビリティやユーザ体験の向上を視野に入れておきましょうという話です。
一言で言うと、使いやすさ・手軽さ、とかですかね。
このブログを読んでいただいているスタイリッシュな大人の方々は、スマホが浸透するずっと前、2000前後のインターネット黎明期をご存知でしょうか?
今のように気軽にインターネットで動画を楽しむことは愚か、画像を1つ表示させることさえ時間がかかっていました。(パケット代という意味で、お金もかかっていました)
そして、どのサイトも今より使いづらかったであろうかと思います。
アダルトな表現やグロテスクな表現を自動判別するような仕組みも無く、急に変なサイトに飛ばされることもあったでしょう。
この辺りを考えていくと、現在はかなりユーザビリティは高いと言えるかと思います。
昔はパソコンに専用ソフトをダウンロード・インストールしてからでないと使えないソフトも多かったですが、例えばyahooメールとかだとブラウザだけで完結しますね。
ブラウザだけでメールのやり取りができることは、SaaSのおかげでユーザビリティが向上する例かもしれません
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こちらは、使っていて心地よいとか、嬉しく楽しく感じられる機能ですね。
ユーザエクスペリエンスとか、UX(User eXperience)と呼ばれることもあるかと思います。
ユーザビリティとUXとの境目は曖昧かもしれませんが、個人的には「ユーザーが不快に感じることを減らす」がユーザビリティで、「心地よく感じることを増やす」がUXだと捉えています。
マイナスを減らすか、プラスを増やすかといった感じの、表裏一体の考え方とでも言いましょうか。
例えばブログの読み込み時間が長すぎるとユーザビリティが低いので離脱する人が増えたり、ブログ内の記事間の導線がしっかりしているとUXが高くサイト内の回遊率が上がる効果があると言えそうです。
今の世の中、これらはWEBサイトを運営する上で必要不可欠な考え方ですし、環境が変化する中で永遠の課題であるとも言えます。
ユーザ中心ウェブビジネス戦略 顧客心理をとらえ成果を上げるプロセスと理念
こちらは価値の工学です。Value EngineeringということでVEと呼ばれています。
VEの基本的な考え方として、使用者優先の原則だとか機能本位の原則だとかがあります。
使用者優先の原則って、なんだかそっくりそのままユーザビリティ・UXの考え方にマッチしてそうです。
そもそも、上ではユーザビリティはWEBの世界の話みたいな書き方をしていたかもしれませんが、デジタル世界だけでなくアナログ世界にも必要な考え方ですよね。
身の回りで使っているハサミやホッチキスなどの道具だって何だって、形あるものはすべて使い心地がありますもんね。
よく、人間工学的に使いやすいデザイン、とかうたっている商品なども同じです。
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VEでは価値を創造するための基本公式があります。
「Value = Function / Cost」 、つまり「価値とは機能をコストで割ったもの」ということです。
同じ値段で機能が多い方が価値が高い、同じ機能で値段が低い方が価値が高い、といえば肌感覚的にわかりますかね。
世の節約家の皆さんは、極限までコストを下げることで大きな価値を手にすることを追求している人だと言えます。
詳しくはこの本で!
以上のように、ユーザビリティ・UXとVEのことを書いてきました。どちらも、基本的なところは同じでしたね。
共通点は結局、最終的に使用するユーザーが満足することを追求するための考え方です。
ただし、それぞれの発展の歴史や経緯、業界が異なっているように感じます。
なので、どちらか片方だけ学んだ方はもう片方も学んでみると、異なる視点や表現など新たな発見があるかもしれません。
もしも、Amazonでモノを買うときに、100回もクリック・タップしないといけなかったら、面倒臭くて買わなくなりますよね?
よくよく考えてみると当然とも言える考え方。
これを機にしっかり学んでみるのも良いですね。
以上、優れたユーザーエクスペリエンスで、明日はもっとスタイリッシュ生活