これまで本ブログで紹介した基本的な技は、日本トランポリン協会の定めるバッジテストがベースでした。
脱初心者シリーズの記事でしたのでトランポリン選手育成用の技ではなくて、安全でシンプルな技ばかりでした。
今回は、アメリカの体操協会(USA Gymnastics)の定める規定演技(2013 – 2017)の動画を見つけましたので紹介します。
レベル1からレベル10まで、簡単に解説していきます。
でも、近いうちに2018年版も出るかもしれませんね〜 笑
技名の表記はブレがあるかもしれません。
体操やトランポリン(+フィギュアスケートなど)でそもそも異なるので、対応については表のあとに載せておきます。
レベル毎に1つの列で、上から下に10個の技を実施します。
Lv1なら、開脚跳びから始まって、腰落ちの後に立つところで終了ですね。
(易)Lv1 | Lv2 | Lv3 | Lv4 | Lv5 | Lv6 | Lv7 | Lv8 | Lv9 | Lv10(難) | |
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1 | 開脚 跳び | 屈伸 跳び | 腰落ち | 背落ち | 後方抱え込み 宙返り | 後方屈伸 宙返り | 後方抱え込み宙返り (3/4回)で腹落ち | 後方伸身 宙返り | 前方伸身宙返り (3/4回)で背落ち | 後方伸身宙返り (3/4回)で腹落ち |
2 | 抱え込み 跳び | 腰落ち | スイブルヒップス (腰落ちから半ひねり腰落ち) | プルオーバー腹落ち (背落ちから後ろに回る) | 抱え込み 跳び | 抱え込み 跳び | 半分ひねって 腹落ち | 伸身 バラニー | 抱え込みバラニーボールアウト (背落ちから前方に5/4回転で半ひねり) | 抱え込み コディ |
3 | 屈伸 跳び | 四つん這い | 腹落ち | 立つ | 1回ひねり 跳び | 後方抱え込み 宙返り | 立つ | 屈伸 跳び | 抱え込み 跳び | 抱え込み 跳び |
4 | 腰落ち | 腹落ち | 立つ | 開脚 跳び | 開脚 跳び | 腰落ち | 屈伸 跳び | 後方屈伸 宙返り | 抱え込み バラニー | 抱え込み バラニー |
5 | 立つ | 立つ | 抱え込み 跳び | 半ひねり 跳び | 半ひねり 腹落ち | 腹落ち | 後方抱え込み 宙返り | 屈伸 バラニー | 後方抱え込み 宙返り | 後方抱え込み 宙返り |
6 | 開脚 跳び | 抱え込み 跳び | 半ひねり 跳び | 屈伸 跳び | 腰落ち | 半ひねりして立つ | 抱え込み バラニー | 開脚 跳び | 後方屈伸 宙返り | 屈伸 バラニー |
7 | 抱え込み 跳び | 半ひねり 跳び | 屈伸 跳び | 腰落ち | 立つ | 開脚 跳び | 抱え込み跳び | 後方抱え込み 宙返り | 屈伸 バラニー | 後方屈伸 宙返り |
8 | 屈伸 跳び | 開脚 跳び | 開脚 跳び | 四つん這い | 半ひねり 跳び | 半ひねり 跳び | 後方屈伸 宙返り | 抱え込み 跳び | 開脚 跳び | 伸身 バラニー |
9 | 腰落ち | 腰落ち | 背落ち | 前に回って背落ち | 開脚 跳び | 屈伸 跳び | 開脚 跳び | 前方伸身宙返り (3/4回)で背落ち | 伸身 バラニー | 後方伸身 宙返り |
10 | 立つ | 立つ | 立つ | 立つ | 前方抱え込み 宙返り | 屈伸 バラニー | 伸身 バラニー | 抱え込みボールアウト (背落ちから前方に5/4回転) | 後方伸身 宙返り | 後方宙返り 1回ひねり |
(表は左右にスクロールできます)
次の他には、バラニーは前方宙返り半ひねりと置き換えてください。
ややこしいのは、フィギュアスケートのトリプルアクセルは3回転半ジャンプなどと呼んでいますが、横方向の回転はひねりとして考えてください。
トランポリンということで合計10種の技を連続で実施します。
が、レベル1では前半と後半で同じ動きを繰り返しているので実質は5個(4個???)です。
宙返りも背落ちもないので、トランポリン初心者でも取り組みやすい構成ではないでしょうか。
(動画では、6歳前後(かな?)の子供が跳んでいるようですし。)
日本のバッジテストと比較してみると、膝落ちがないことが分かります。
アメリカでは膝落ちがあまり重要視されていないということでしょうかね。
気になるところです。
まずは腰落ちを覚えましょう、ってとこですかね。
レベル1同様、宙返りも背落ちもありません。
腹落ちや半ひねり(跳んで後ろを向く)が追加され、技も繰り返しではないので多いです。
レベル1より少し難しくなったような構成です。
腰落ちから四つん這いになって、腹落ちする連続技もあります。
四つん這い落ちと腹落ちを覚えましょう。
初心者の方でもどんどん練習して良い技だと思います。
ここでスイブルヒップスと背落ちが出てきます。
スイブルヒップすができるようになると楽しいですよ。やみつきです。
このレベルができれば、脱初心者できるレベルと呼べるかもしれません。
背落ちが含まれているのですが、これは日本のバッジテストには含まれていない技です。
練習してみたい方は、あまり高さを出さずに気をつけて試してみてください。
プルオーバー(背落ちから後ろに回る)や四つん這いから前に回るがあるので、前方宙返り・後方宙返りの導入練習をするレベルだと考えられます。
宙返りを覚えたい人は、この動画の技を練習しても良いと思います。
その他はあまり難しい技は無いように思います。
後方宙返りから始まり、前方宙返りも含まれています。
レベル4で宙返りの導入練習をマスターした次のレベルに相応しい構成とも言えます。
宙返りの姿勢はタック(抱え込み)です。
後方宙返りはタックとパイクがあります。
バラニー(前方宙返り半ひねり)も含まれています。
特に後方宙返りでは、2種類の姿勢の違い(抱え込みと屈伸)を明確に表現できるレベルですね。
伸身姿勢がありますし、宙返りの連続も必要になります。
後方宙返り1回分(4/4)を周りきらずに3/4で止めて腹落ちしないといけませんね。
足で跳んで、お腹で落ちます。
宙返りの連続は伸身姿勢が求められます。
前方に3/4回転して背落ちして、そこからボールアウト(背落ちから前方に5/4回転して立つ)が必要です。
5/4回転ということで、1回以上回らないといけません。
この技の3/4回転は足で跳んで、背中から落ちています。
5/4回転は背中から跳んで、足から落ちています。
(ちなみに3/4回転と5/4回転で、足すと2回転ですね。)
ゆくゆくはダブル(2回宙返り)に繋がる導入練習です。
興味ある方は、時間をかけてゆっくり回転に慣れていく必要があります。
レベル8で出たボールアウトをさらに半分ひねります(バラニーボールアウト)。
加えて、途中で宙返りを4連続しないといけません。
コディという技が含まれています。
後方に3/4回転して腹落ちし、さらに後方に5/4回転していきます。
この場合の3/4回転は足から始まり、お腹で落ちています。
5/4回転はお腹から始まり、足から落ちています。
その後は怒涛の宙返り7連続があります。
しかも7連続の締めでフルツイスト(1回ひねり)が出てきます。
難易度がレベル9からグッと上がったなと感じます。
レベル1からレベル10まで、たくさんの技が出てきましたが自分がチャレンジしたい技が見つかりましたか?
練習場所はこちらで探してみてください。
以上、トランポリンの技紹介・アメリカ版でした。